東京都美術館で開催中の、フェルメールと17世紀オランダ絵画展に行ってきました。
上野駅周辺は、桜のほとんどが蕾でした。風も冷たくて、寒かったです。
でも、そこいら中にフラワーアレンジメントがあり、道々がとても明るい雰囲気でした。
今回の展覧会で楽しみだったのは、フェルメールの「窓辺で手紙を読む女」。
修復され、壁に閉じ込められていた秘密に、胸がときめいた。
今まで隠されていた、エンジェルの存在。
「窓辺で手紙を読む女」の前に立って思ったのは:
女性が読んでいる手紙は、きっと、彼女の恋人から。 彼は戦場にいるのかもしれない、と思うのは、壁のエンジェルが、天使にしては珍しく、木の杖をついているから。
戦場にいる恋人からのラブレターには、戦争が終わったこと、もうすぐ故郷に帰れるから待っていてほしいこと、などが書かれているはず。
彼女は疲れ切っているし、今まで感情を殺して生きてきたから、すぐには笑顔になれないけれど。暖かな光が差し込む部屋には「天使」がいて、彼女を支えている。
しばらくの間、展示室のソファに座って、いろいろ考えてみました。展覧会では、修復前のイメージ絵も展示されているから、比べながら鑑賞できるの。
天使の存在は、この作品の希望の光なのに。なぜ、それを塗り潰したのか。フェルメール以外の誰かが、やったことらしいけれど。
それにしても、フェルメールが描く女性は、とても素敵です。ドレスも、ポワッと袖が膨らんでいて、可愛らしいし。白いブラウスの襟も、清潔感があり、若々しいです。
「窓辺で手紙を読む女」の女性の手が好きです。手紙をギュッと握っている手から、彼女の強さと、情熱が伝わってくるから。
お土産は、ポストカード2枚と、ノート。
ヤン・デ・ヘームの「花瓶と果物」は、一目で大好きになりました。花瓶の下の方にいる、でんでん虫と、トンボが魅力的です。チェリーもゼリーみたいで、可愛い。バックが黒だから、刺繍のようにも見えます。
「不思議の国のアリス」面白そう。
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