**weheartit.com

バレエ学校に着くと、ジャナキーが先に来ていた。

私の新しいバレエシューズを見ると、

「やっと来たのね！　履き心地はどう？」と、彼女は目を輝かせた。

 

「最高。素足みたい。あなたが教えてくれたおかげよ。ありがとう」

ジャナキーは、ニコリと垂れ目になり、私をハグした。

**photo: New York City Ballet

バレエシューズが届いたのは、注文して２週間も経ってから。

その時、何かのミスかもしれないと、アマゾンに電話をした。係りの人が、再発送の約束をしてくれたけれど。配送業者にも電話が回され、また同じ事を、説明しなくてはならなかった。

 

郵便局員は、最初から、私が嘘をついていると、疑っていた。
 

「でも、郵便受けは、鍵がかかっているのよ？」と、私は説明を続けた。

「アパートのテナント7名は、顔見知りだし。彼らが盗むとは思えない。それに土曜日は、私はずっと家にいて、配達員が来たのも、音でわかったの。だけど到着予定日より早かったから、その時は降りて行かなかった。　約１分後に、メールで配達済みの表示を見て、郵便受けに行ったの。でも空だった。それですぐアマゾンに電話したのよ」

その２日後、調査をすると言っていた局員から、携帯に留守電が入っていた：
 

「調査の結果、こちらに落ち度がないことが分かりました。パッケージは、確かに、あなたの住所に配達されています。受け取っていないのなら、盗まれたのでしょうから、すぐに警察に盗難届を提出することをお勧めします」

なんか、嫌な感じ。あの時、配達員の他に、ビルに入った者はいなかった。アパートメントでは、何もかも聞こえるの。

私はイラつく気持ちを抑えて、メッセージをデイリートした。

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ジャナキーと私は、お互いが、近いうちにペンシルバニアを離れることを知っていた。

彼女は、Ph.Dが取れ次第、シアトルへ行くと言う。すでに、現地のバレエ学校も決めていた。

ジャナキーは、私みたく「淋しい」などと言わない。にこやかに、きちんと前を向いていた。

「Chigusa, 大丈夫よ。きっと、日本にも、大人バレエを教える教室が、沢山あると思うわ」と、彼女は、私を覗き込んで言った。

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スタジオに入ると、すぐにジェシカが来て、レッスンが始まった。

私たちは、美しい気分で、プリエに入る。何がどう上達したわけでもないのに、満足感があった。



そして、ただその雰囲気に酔いながら、レッスンについていけるのが嬉しかった。

センターレッスンのタンデユと アダージオを踊って、動きやすい事に気がついた。




足元の安定感が、全然違う。いつもより長めにバランスをとり、アロンジェをして、終了。

バレエシューズを新調したのは、正解だった。

**Kiselev Andrey Valerevich

少し嫌な思いもしたけれど、自分に合ったバレエシューズが手に入って嬉しかった。アマゾンに感謝。
 

日本に行っても、同じバレエシューズがいいと思い、３足追加注文した。それらは、きちんと私のメールボックスに届けられて、良かったけれど。

配達完了メールには、私の郵便受け＆パッケージの写真が添付されていた。

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**photo by Beautiful Ballet

レッスン前に、クラスメイトのMさんに頂いたテニスボールで、ヒップをゴリゴリ。

優しいMさんは、３つ入りのテニスボールセットを、持ってきてくれたの。

ボールの上に腰を乗せて、体重で転がすのだけど。痛いの、なんの。　体重、かけられないです。

数人のクラスメイトと一緒に、やり方を教えてもらいながら、頑張りました。　

あちらこちらを解しているうちに、みんなムッフン・セクシーポーズになっていて、可笑しかった。

痛いのは、やはり凝っている証拠ですって。ボールをやったあとで、股関節を広げるストレッチをやると、効果があるという事なので、続けてみます。

バーレッスンは、とても大変でした。どれだけ疲れたかというと：

バーを片付ける時、Aちゃんのお手伝いをしていたら、見かねたクラスメイトが助けてくれたの。

私が、肩掛けバッグと、水とタオルと消毒液を持ったまま、ヨイコラやっていたから。

「私、荷物置けよ」って話ですが。　もう、そういう事に、頭が回らなかったのです。脳みそ、ツルツル状態。　Aちゃん、ごめんね。逆に謝らせてしまって。

**photo by Beautiful Ballet

もっと体力をつけないと。私の場合、仕事にも影響が出ています。すべての進み具合が、スローなの。　街がロックダウンになっているわけでもないのに、なぜか運動不足を感じます。

今週末は、ひとりブートキャンプの予定です。４日間連続で、バレエを頑張ります

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**photo by: Kelly Reardon

 
 

週末、バレエレッスンに行けたので、気分がいいです。筋肉痛も、内腿とお尻の両サイドなので、調子が良いと思います。

金曜日は、センターレッスンで、回りながらのバランセをやったのですが。　全然わからなくてパニック。　


だって、1人ずつ踊るのよ。

久しぶりに、レッスン中に帰りたくなっちゃった。　メンタル弱い。

**Kimberly DePeaza: laprimmaverra

そういえば、このステップはアメリカでも出来なくて、ダニエルに特訓してもらったのでした。

ダニエルに何度も「No」と言われながら、ようやく出来るようになったのにね。

それは、もう３年前の話。私が覚えているわけがありません。　覚えているのは、出来なかった事だけ。

それで今回も、翌日のレッスンで、クラスメイトに教えてもらいました。　一度やっているせいか、ダニエルの特訓みたくはならなかった。　良かった。

次は又いつ、このバランセをやるか分からないけれど。　次回はもうちょっと、マシになっていたいです。

**Ballet Beauty LLC

そして、月曜日のバレエレッスン。

プレパレーションの時、タンデユの時、フォンデュの時。　あらゆる場面で、踵が出ない。

ターンアウトが、やっぱり出来ないの。

先生とクラスメイトが、股関節とお尻をほぐすように、アドバイスをくれました。お尻と言っても、結構、上の方ね。　


ほぐす場所は、お尻と腰の中間あたりです。

そんな場所が、ターンアウトに関係しているとは、びっくり。　でも遠い記憶を辿れば、ジェシカが「ヒップをリラックスさせて」と言っていた気がする。　そう、確かに言っていた。　

こんなにも長い間、私は、それとこれを結び付けられなかったのです。　やんなっちゃうね。

**Kiselev Andrey Valerevich

クラスメイトのMさんが、ボールを使って、私のお尻をグリグリしてくれた。　


やっぱり固まっていたみたい。　痛いけど気持ちがいいので、グリグリは続けられると思います。

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